サービスのご案内５　抵当権抹消登記

住宅ローンが終わったら抵当権抹消の登記もしなければならないのですが、ローン会社から抹消登記に必要な書類が送られてきても、気がつかなかったり、「そのうちにやろう」ということで留保しているうちに書類を紛失してしまうケースがあります。

また、ローン会社の代表取締役が変わったり、ローン会社そのものが無くなってしまうこともあります。すみやかに申請しないと面倒なことになります。債務者が死亡して生命保険金で完済された場合も同様です。

ここで注意しなければならないことがあります。所有者が亡くなった方の名義のままで、抵当権抹消が出来るかという問題です。亡くなった方は、抵当権の抹消登記の申請（司法書士への委任も）が出来ません。したがって、相続登記を一緒に提出しなければならないのです。ただし、例えば土地がAさんとBさん、建物もAさんとBさんの所有で、Aさんが亡くなった場合、生存しているBさんから、とりあえず抵当権の抹消登記の申請は出来ます。しかし、建物が亡くなったAさんの単独所有の場合には、相続登記をしない限り、申請は出来ません。

抵当権抹消書類を紛失した場合には、金融機関との相談も一緒にしたいと思います。

　抵当権抹消登記に必要な書類

• 抵当権設定時の登記済証または登記識別情報
• 抵当権弁済証書・解除証書・消滅証書（登記原因証明情報の場合もあります）
• 抵当権者の抹消登記申請に関する委任状
• 所有者の認印と身分証明書

　抹消登記の概算費用

抹消登記の概算費用　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２３．１１．１

　以下１物件ごとにプラス２６００円
　八王子以外はプラス１１４４円
例えば、住宅金融支援機構と銀行ローンの２つの抵当権の場合には原則として単純に２倍になると考えてください。（ラーメンとタンメンをひとつづつ注文したのと同じ）
登記後の謄本は別途かかります。登記完了証は発行されるので登記完了は確認できます。
なお、抵当権設定時に引っ越し前の【旧住所】で登記したままの方は、住所変更登記が別途必要になり、その登記費用が掛かります。抹消登記の料金よりは安いですが、住民票等が必要になります。